魂について(2019年2月テレフォン法話)

今月は、霊魂ともいいますが魂についてお話します。先日行きつけの本屋さんに立ち寄ってみましたが何気なく新刊書のコーナーの一冊に目が留まりました。その本は95歳でまだ本を書き続けている直木賞作家の佐藤愛子さんのもので、本の帯カバーの「これは本当にあった話です。無理に信じよとは言いません。信じるも信じないもあなたの自由です。」の言葉が気になって本を買いました。
帰って読んでみると、書かれている不思議な体験は佐藤さんのものではなく佐藤さんと大変親しい95歳の著名な小児科医が体験したものでした。その医師がある高校へ講演に行った時、後で一人の女生徒から電話があり先生のお話を聞いて深く感動したので進路を変えて医学部を受験しますと言ってきたことから始まります。猛勉強の結果医学部に合格した彼女にお祝いの食事をごちそうすることになりましたが、待ち合わせの場所に彼女は現れません。やむを得ず帰宅した医師に彼女の兄から電話があり交通事故で彼女が亡くなったことが知らされます。医師は大変驚きますがもっと驚くことが起こります。彼女が亡くなって間もなくの夜、兄から電話がかかってきますが、電話の途中で突然兄の声が彼女の声に変って先生との食事や医学部に行けなくなったことを悔やんでいるのです。後で兄の声に戻るのですがしばらく気を失っていたと言います。彼女は兄に乗り移っていたのです。それからしょっちゅう同じように電話がかかってきますが、事の重大さに気づいた医師は、あなたは死んだのだから早く死者が行くべきところへ行かないといけないと説得しますが、始めはなかなか応じません。死後3か月が経ってからやっと私行きますと言って電話が切れそれ以後一切電話がかかってこなくなったそうで、それまでの電話のやり取りは逐一佐藤さんに伝えられたそうです。
佐藤さんは「死は人生の終点ではない。肉体は消滅しても魂は滅びない。死はつづく世界への段階です。まだ続きがあるのです。」と言っていますが、魂があるのではと思われる不思議な体験をした方は多いと思います。私も子供の時から亡くなった方が知らせるサインのようなものを感じたことがありました。しかしながら、魂が存在するのか否かはいまだ確信が持てません。数年前近くのコンビニに内科の医師が書いた、変ったタイトルの本が並んでいたので手に取ってめくってみると、祈るだけでも病気対策になるという項目がありましたので買って読んでみました。気になったところは「人間の発する「思い」も、脳細胞神経によって作り出された電気現象です。離れた親族の死を感ずる「虫の知らせ」や、亡くなった人の声や存在を感じることがあるのも電気の働きによると思います。霊魂不滅というのは、その人の「思い」という電気現象がずっと残り続けるという意味なのではないでしようか。」というところでした。将来魂の存在が科学的に解明された時、この医師が想像したとおりになるかもしれません。
すでに亡くなった縁の深い方が、いつも自分のことを見てくれているとしたらその人に恥ずかしくない生き方をしなければと考えています。


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