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現在の本尊は、明治元年に京都から請来された金剛界大日如来であるが、その前は現脇侍仏の聖観世音菩薩が本尊であった。
この聖観世音菩薩は、戦前の専門家による鑑定で藤原時代の造立とされており、台座の裏に文化十一(1814)年当地の弥助家の者が、不幸続きの折夢枕でこの仏像を正覚寺へ納めよと告げられ奉納されたことが墨書してあるが、弥助家は九州より他の菊池一族と共に佐渡へ渡ったと伝えられている。
他にも、同じく藤原時代の作といわれる不動明王や、制作時期不明の弘法大師、興教大師像等の寺宝が本堂に安置されている。
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